統合失調型

統合失調症 幻想、幻視、幻聴や異常な言動奇妙な行動等がある。原因不明の精神病であり、日本に役70万人居ると言われている。 薬物療法以外に今の所有効な治療法は有りません
分裂感情障害 非定型精神病とも呼ばれ、躁鬱病などの気分障害と統合失調症が合わさった病気です。一部は遺伝性があると言われていますが、全ての原因は判っていません。女性の方が多いです。
 妄想性障害 一日の内の殆どをこの妄想をしています。次の7つの種別があります。被害形、嫉妬型、誇大型、色情型、身体型、混合型。

解離障害

”解離性ヒステリー”の一つで、強いストレスや心の傷による防衛反応として現れるものです。

解離性健忘

強いストレスや心の傷を負った時に、記憶を失う状態を言います。若い女性に多いと言われます。次の3種が有ります。

極限性健忘:数時間ー数日と言う一定期間の記憶を失う。

全般製健忘:今迄の過去の記憶を一切失う。

選択的健忘:思い出したくない記憶だけを失う。

診断には何れも統合失調症との区別が必要。 治療なしで突然思い出す事も有るが極めて少ない。治療を行って思い出す方がが断然多い。催眠療法、精神療法が有ります。

解離性遁走

(とんそう)

強いストレスや心の傷を負った時に、突然自分の家や職場から逃出し、行方を眩ます状態を言います。やはり記憶を一定期間失ったり、全ての記憶を失ったりします。本人に其の自覚が無いので、他人からは普通の人に見えます。 診断には統合失調症との区別が必要です。数時間ー数日で遁走前の状態に戻って自然に治癒する事が多いです。但し、遁走中の事は覚えていません。治療する場合は薬物療法、催眠療法、精神療法が多いです。
解離性同一障害 本人の人格以外にも別の人格が現れる状態を言います。其の別の人格は本人の人格と立ち代り現れて、その人の行動をコントロールします。この症状は女性に多く、青年期後期から成人期に掛けて起こりやすいと言われている。他の人格が現れて居る時の記憶が落ちてしまうタイプと、覚えているタイプが有ります。 アメリカでは催眠療法と薬物療法が一般的で、精神療法を用いる事が有ります。何れも自我の再統合を目指します。
離人症性障害 自分が自分の心や身体から離れて、他人の目で傍観して夢の中に居るような現実感の無い感じ。見慣れた何時もの町並みが外国のように感じたり、自分が自分でない感じが現れる状態です。その他には、手足が大きく感じたり、物の見方が変わったり、時間感覚、空間感覚の異常を起す事も有ります。軽い状態も含めると幅広い年齢層に比較的多く見られる症状です。 明確な治療法が無いのが実情です。自然に収まるケースも比較的多いです。抗不安薬による薬物療法、支持的精神療法、認知行動療法などの治療を行います。

気分障害(うつ病)

うつ病

憂鬱な気分になって元気が無くなり、興味も喪失します。几帳面な人、正義感の強い人、完全主義の人がなりやすいと言われています。

几帳面な人、正義感の強い人、完全主義の人がなりやすいと言われています。 薬物療法が主ですが、最近は認知行動療法など本人の気持ちの持ち方を変える療法と組み合わせると効果が上がる事が知られるように成りました。

双極性うつ病

躁鬱病とも呼ばれ、躁の状態とうつの状態が交互に見られる病気です。躁の状態は陽気で活動的ですが気が大きくなって、社会的なダメージが大きく成ります。Ⅰ形とⅡ形があります。Ⅱ型は躁が軽いタイプです。

薬物療法が主です。但し「うつ病」と薬の処方が大分違うので、正しく診断して貰う事が必要です。うつ全般に言えますが、薬の種類が多く病気との相性が有ります。このため治り難い場合は医師を変えてみる事も考慮すべきです。認知行動療法との併用で効果が上がる事が知られるように成りました。

仮面うつ病

うつ病の精神症状が身体症状(胃腸症状、動悸息切れ、頭痛、眩暈など)で隠されているうつ病。患者は主として身体症状の方を訴えるため適切な診断が遅れ勝ちになるケースが多い

病院各科を転々とした後仮面うつ病と的確な診断がなされると、以後はうつと同じ薬物療法での投薬が始まり身体症状も消える。それからは比較的治りが早いうつ。認知行動療法を併用すると再発率が低くなると言われている。

気分変調性障害

 

抑うつ神経症とも呼ばれ、軽いうつ状態が慢性的に続く病気です。女性の方が多い病気です。うつ程重い病気では有りません。うつが慢性化した場合もこのように成ります。 薬物療法と精神療法(主として認知療法又は認知行動療法)が併用されます。考え方のパターンを変えるのが有効とされます。
非定型うつ病 最近若者に多く見られると言われる新しいタイプのうつ病です。楽しい事や仕事中は明るくなるが、自宅に戻ると気分が落込む。通常のうつと違って夕方から夜に掛けて気分が落ち込むなどです。女性が圧倒的に多く、小さい頃から「いい子」と言われ「他人からどう見られるか」を気にして育った子に多く発症すると言われる。 このうつは薬物療法が主たる療法になるが、多少辛くとも仕事に行った方が良いとされる。認知行動療法の併用が適している。(森田療法にも出番が有りそう)
季節性うつ病 最近日本でも見られるようになったうつ。英国では非常に多い。夏が過ぎ秋から冬に掛けて気分が落ち込むようになる。2月頃が最悪。特徴は、午前は良いが午後になると落ち込む。食欲が出て甘いものを欲しがるので体重は増える。眠気も襲う為、睡眠過多になる。2年以上続いたら診断する。 薬物療法の他、生活習慣の変更を指導する。朝決まった時間に起きてベランダなどで1時間位明るい空を見る。自宅での高照度治療(明るい光を浴びる)。太陽光を浴びるのも良い。重症の場合は入院して行う。