強迫性障害

不合理であると本人も自覚しているのに、囚われた概念や行為を抑制できない症状

①行動障害型

不潔恐怖 汚染、不潔、感染への恐怖がある。汚染されたものに触ってしまった場合、自分の手洗い、その他洗濯、掃除、消毒などを過剰にする。又、汚染されたと感じる場所を回避する。通常、この潔癖症が行過ぎて苦痛をもたらす状態を言う。放射能や化学物質など肉眼で見えない危険なものに過剰に心配する事もこれに含む。 森田療法が一番適している(森田療法以外に治療法が無い)と考えられていたが,暴露反応妨害法が新しい精神療法として登場している。又、最近の医学の発達で、脳内物質或いは脳内ネットワークに異常が見られるということが判って来た為、治療の第1選択肢は薬物療法。特に抗うつ薬のSSRIで有るとされる。第2選択肢が暴露反応妨害法(日本には専門家がまだ少ない)認知行動療法か森田療法の精神療法を受ける事。しかしこの組み合わせ即ち、薬物療法を受けながら、精神療法を併用するのが最も効果的では無いかと言われ始めている。
確認障害 戸締り、火の元、落し物など何かをきちんとしたかどうか等、自信が無く、何度も行ってしまい生活に支障が出る状態を言う。自分で確認した事を判っているのに何度も確認してしまう。
縁起障害 戸締り、火の元、落し物など何かをきちんとしたかどうか等、自信が無く、何度も行ってしまい生活に支障が出る状態を言う。自分で確認した事を判っているのに何度も確認してしまう。
縁起障害 両者は良く似ている。回数、順番、言葉又は道順、服装など自分で決めたやり方道順に拘り、それに従わないと気がすまない。服のサイズ、物の並び方もぴったりしていないと気がすまない。もしこれに反した事をしてしまうともう一度やり直すため生活に支障を来たす。
ルール障害
加害恐怖 事故を起こしていないか、人に大きな迷惑を掛けて居ないか心配して落ち着かない。この程度が通常以上なので日常生活に支障を来たす状態。
 先端恐怖  はさみ、鉛筆など先端が尖った物を見ると、自分が怪我をするのでは無いか、誰か他の人がケガをするのでは無いかと恐怖感を抱く。他の物(尖っていないもの)でも恐怖感を抱く場合もこの中に含む。
被害恐怖 駅のホームなどから転落してしまうのでは無いかと恐怖感を抱く。他人を落としてしまうのでは無いかと心配するのは加害恐怖に近いがこの中に含む。パニック発作を伴う場合も多い。

②認知障害型

認知儀式障害 強迫観念や嫌な考え方を打ち消す為に、頭の中での良いイメージ、数字、言葉などを考える儀式を頭の中で何回と無く確認しないと気がすまない。このため日常生活や仕事などに支障が出る。 森田療法が一番適している(森田療法以外に治療法が無い)と考えられていたが,暴露反応妨害法が新しい精神療法として登場している。又、最近の医学の発達で、脳内物質或いは脳内ネットワークに異常が見られるということが判って来た為、治療の第1選択肢は薬物療法。特に抗うつ薬のSSRIで有るとされる。第2選択肢が暴露反応妨害法(日本には専門家がまだ少ない)認知行動療法か森田療法の精神療法を受ける事。しかしこの組み合わせ即ち、薬物療法を受けながら、精神療法を併用するのが最も効果的では無いかと言われ始めている。
反芻(はんすう)障害 強迫観念に反応して、其のテーマについてもっと考えたいという強迫衝動が起こる。収穫の無い思考を果てしなく繰り返し続けるので、生活や仕事に支障が出る。
雑念障害 本人の意思に反して様々な考え方やイメージが頻繁に頭の中に思い浮かび、こびりついて離れず苦痛となる。正常な考えの時にこのような雑念に邪魔されて、生活に支障が出る。
強迫性緩慢 強迫的な考え方に囚われているため必要な行動にとても時間が掛ってしまい、他の人には動作が緩慢と見られる症状。
疾病恐怖 ちょっとした身体の違和感を大病では無いかと心配する。最近は癌やエイズ恐怖が多い。其の度に病院に行く。