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不安障害

全般性不安障害 昔は下欄のパニック障害を合わせて不安神経症と呼ばれていました。発作性ではない自分でもコントロールできない程の不安や心配が漠然と続き、精神症状だけでなく、身体的にも現れる。精神症状は不安感、焦燥感、無気力、集中力低下、思考力低下など。身体的症状は頭痛、眩暈、筋肉痛、疲労感、下痢便秘、嘔吐などです。 薬物療法と精神療法があります。精神療法は力動的精神療法と行動療法です。森田療法も適して居ると思います。
パニック障害 突然パニック発作が起こります。発作は急性の不安や恐怖感を伴います。身体症状として、動悸、胸痛、眩暈、震え、息苦しい、発汗、痺れ、離人感などが有ります。突然のパニック発作は、強いストレスが3ヶ月以上続いた時、強い疲労状態が長く続いた時、他人の事故や死に遭遇した時などに起こります。通常、死を意識する程の恐怖感を抱きますので又起こるのでは無いかと囚われるようになり反復発作を繰り返します。 薬物療法と精神療法があります。精神療法には行動療法や認知療法、認知行動療法及び森田療法が有ります。発作の強さの割には比較的治りやすいとされる症状です。
広場恐怖  広々とした所に来ると発作を起こす人も居る為この名前が付きましたが、多くは駅、電車、エレベーター、散髪、歯医者、美容院等自分が逃げられない場所に居ると強い恐怖感を覚える状態。通常パニック発作を伴う事が多く、パニック発作の後遺症として起こるケースが多い。従ってパニック障害の一種と考えられます。
乗り物恐怖 広場恐怖の一種で、特に乗り物に対して恐怖感を抱き乗れない状態になる事を言います。パニック障害の後遺症として現れる事が多く、パニック発作の一種と考えられます。
過呼吸症候群 パニック発作の後遺症で起るケースが多い。パニック障害の中に入れても良いが、この発作が起こると死の恐怖にさいなまれて重大視するので独立した症状として記載する事にした。吸入過多がほとんどで、吐き出すのがうまく出来なくなる。
閉所恐怖症 広場恐怖と似ていますが、パニック障害が引き金になるのでは無く、子供の頃の体験などからといったはっきり原因が判っているケースもありますが、原因不明の場合が多いです。動悸、震え、眩暈といったパニック発作を起こす事があります。 薬物療法や精神療法があります。精神療法には行動療法や集団療法があります。其の他に呼吸法やリラキゼーション法を取り入れる事があります。 
 高所恐怖症 飛行機や高いビルなど高い所に対して強い恐怖や不安を感じ動悸、震え、眩暈といったパニック発作を起こす事もあります。子供の頃の体験などが原因になる事が有りますが、はっきり判っていません。

対人恐怖

日本人に顕著に見られる症状であり、外国にも似た症状はあるが多くは居ないとされて来ました。但し、最近SSRI等が病気以外にも使われるように成って(例えば、大事な試験や面接時に心を落ち着かせる為に使われる等)、軽度の「対人障害」は外国にも結構多い事が分って来ました。外国では、「赤面恐怖」や「パーティ恐怖」等が多いようです。日本では周囲との関係を重視する日本独特の文化に拠るものと考えられ外国と比べると視線恐怖型が比較的多いとされています。一般的に劣等意識と同居する場合が非常に多い

・他人からの注目を恐れる障害型

大勢の人前に出ると緊張する 最も多いタイプ。大勢の人の前に出ると、緊張しひどい時は、動悸、、発汗、息切れ、眩暈、痺れなどの症状が出る。 この症状は一般に「この治療法が良い」と知られていないため治療に混乱を来たす症状である。まずは薬物療法が主たる治療法である。薬が全然効かないタイプの人も居る為混乱に拍車が掛る。実際はかなり薬物療法で治る。良い医師を探すのが一番良い。此れに加えて精神療法(認知行動療法或いは森田療法)を併用すべきである。考え方の持ち方を変える事で治療効果が格段に上がる。治療法に混乱する為、民間療法に頼るケースが多いようであるが費用対効果の点から余り望ましくない。
目上の人と会うのが苦手で緊張する 目上の人の前に出ると緊張し、ひどい場合は動悸、発汗、息切れ、眩暈、痺れなどの症状が出る。
一人の前や目下の人の前で緊張する 上記のタイプと反対のタイプ、緊張やひどい時の症状は同じ。
未知の人と会うのが苦手 未知の人の前で緊張するタイプ。ひどい時は動悸、発汗、息切れ、眩暈、痺れなどの症状が出る。
良く知る人と会うのが苦手 上記の逆のタイプ。緊張やひどい時の症状は同じ。
他人の視線が気になり緊張するタイプ かなり多いタイプ。特に電車の中などで、大勢の人が自分を見つめているのでは無いかと緊張する。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れ等の症状を伴う。
 同姓に対してのみ緊張するタイプ 同姓の前でのみ緊張する。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れ等の症状を伴う。このタイプは女性に多いが絶対数は非常に少ない。
異性に対してのみ緊張するタイプ 異性の前でのみ緊張する。同姓のみに緊張するタイプよりはるかに多い。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れ等の症状を伴う。

・自分の身体的欠陥を確信している障害型

大勢の前で赤面する赤面恐怖 赤面する事を恥ずかしいと思い緊張する。ひどい時は赤面の熱で動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れなどの症状が出る。 この症状は一般に「この治療法が良い」と知られていないため治療に混乱を来たす症状である。まずは薬物療法が主たる治療法である。薬が全然効かないタイプの人も居る為混乱に拍車が掛る。実際はかなり薬物療法で治る。良い医師を探すのが一番良い。此れに加えて精神療法(認知行動療法或いは森田療法)を併用すべきである。考え方の持ち方を変える事で治療効果が格段に上がる。治療法に混乱する為、民間療法に頼るケースが多いようであるが費用対効果の点から余り望ましくない。
人前で字を書くとき手が震える書痙 冠婚葬祭など受付の人の前で字を書く時、手が震えるのを恥ずかしいと思い緊張する。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れなどの症状が出る。このタイプは予め日時が判った時の予期恐怖が非常に強いのが特徴。
人前でお茶だしする時に手が震える茶痙 会議など大勢の人が見ている前でお茶だしする時、手が震えるのを恥ずかしいと思い、ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れなどの症状が出る。予めお茶出しが判った時の予期恐怖が非常に強いのが特徴。
自分の容姿、表情、動作が変で相手に不快感を与えると思い緊張する。
自分の容姿、表情、動作が変で相手に不快感を与えると思い緊張する。 自分が他人に不快感や迷惑を掛けていると思い込み、緊張する。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れなどの症状を伴う。劣等感が特に強いタイプ
自分の視線が他人に不快感を与えていると思い緊張する 自分の視線が異常であり、他人に不快感を与えていると思い込む。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れ等の症状を伴う。
自分から異臭が出て相手に不快感を与えていると緊張するタイプ 自分の臭気は異常であり、他人に不快感を与えていると思い込み緊張する。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れなどの症状を伴う。

・社会的障害型

雑談するグループに入って行けない かなり多く居るタイプ。会話が苦手で、雑談グループに入り難いと感ずるタイプ。ひどく緊張する事は少なく、ひどい症状も伴わない。孤独感を味わう。 この症状は一般に「この治療法が良い」と知られていないため治療に混乱を来たす症状である。まずは薬物療法が主たる治療法である。薬が全然効かないタイプの人も居る為混乱に拍車が掛る。実際はかなり薬物療法で治る。良い医師を探すのが一番良い。此れに加えて精神療法(認知行動療法或いは森田療法)を併用すべきである。考え方の持ち方を変える事で治療効果が格段に上がる。治療法に混乱する為、民間療法に頼るケースが多いようであるが費用対効果の点から余り望ましくない。
人前でオナラをするのでは無いかと緊張するタイプ 一人で居る時は何でも無いが、他人の前ではオナラが出るのでは無いかと緊張する。通常女の人は人前ではしないので女性に多い。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れなどの症状が出る。
人前で尿意を催す頻尿タイプ 男女とも居る。一人で居る時は何でも無いが他人と居る時に尿意を催す。このため頻繁にトイレに入る。トイレが無い場所では緊張感が高まり、ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れ等の症状を伴う。
人前で便意を催す頻便タイプ
一人で居る時は何でも無いが、人前で頻繁に便意を催す。トイレの無い所では緊張感が強く、ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れなどの症状を伴う。
人前で発汗するのを恐れる 一人のときは何でも無いが、人前で汗が出て不快感を与えるのではないかと恐れる。ひどい時は更に発汗が強まる上、動悸、息切れ、眩暈、痺れなどの症状が出る。
人と話をすると声が震えるのでは無いかと恐れる 他人と会話する時、声が震えるのでは無いかと緊張する。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れ等の症状が出る。
電話で旨く話せないため電話がなかなか取れない 電話で旨く話せないと思い込んで、電話が鳴ると一挙に緊張する。やむなく電話を取っても、しどろもどろで旨く話せない。吃音の人にも同様の場合がある。ひどい時は動悸、息切れ、発汗、眩暈、痺れ等の症状を伴う。